アパレル業界の常識にとらわれず、常に新しい価値創造に挑む丸久。今回は、営業・MD・生産MDという異なる職種の3名が集結。「ぶっちゃけ、他部署と仲良いの?」「本当に定時で帰れるの?」など、気になる社内のリアルを本音で語り合いました。
私の仕事(生産MD)って説明するのがすごく難しくて。友人に「何の仕事してるの?」って聞かれて「服を作ってる」って言うと、「え、ミシンで縫ってるの? デザインしてるの?」みたいな感じになっちゃうんですよ(笑)。実際は、取引先からのオーダーを受けて、営業やMDと打ち合わせして、工場に「いつまでにこれ作って!」って納期管理をするのがメインなんですけど。担当する先によってもやることが全然違うので、一言で言えなくて。
確かに、人によって仕事の範囲が全然違いますもんね。でも、やることは違っても、中道さんたち生産MDとはめっちゃ連携しますよね。というか、コミュニケーションを取らなかったら生産が回らないんですよ。僕だけ(営業やMDだけ)で仕事は完結できなくて、一緒に仕事するなら絶対に中道さんに「今こういう状況です」って伝えておかないと進まない。「任せてたらいいや」じゃなくて、情報をくれないとこっちも説明できないし、逆に僕が説明してないと動いてもらえないじゃないですか。
そうそう。うちの会社って「川上から川下まで」一貫してやってるのが特徴じゃないですか。オーダー取ったから「あとは工場よろしく!」って投げて終わり、じゃないんですよね。生産する側の意見も含めて、みんなで「いいものにしていこう」っていう思いがあるから、自然と会話が生まれるんだと思います。「事前にこういうことしておかないと流れないよね」っていうのを、職種の垣根を超えて共有し合えるのが丸久らしさかなって。
確かにそうですね。あと、よくも悪くも上に対して意見を言いやすい。上司から「これやって」って言われても、無理な時は「いや、さすがにそれは無理です!」って言えますし、「それなら頑張ってやってみよう」ってなることもある。全体の流れがなんとなく分かってるからこそ、自分の意見を素直に言える環境だなって感じてます。
今でこそみんな仲良く連携してますけど、僕が入社した20年前は正直そんなになかったんですよ。当時はバングラデシュ工場もなくて、生産管理は生産管理で「俺が現場を握ってるんだ」みたいな、職人肌のプライドを持った人が多かった時代で。でも、2009年からバングラデシュ工場が立ち上がっていって、中堅・ベテラン層が現地に行ったりする中で、だんだん意識が変わっていった気がします。今の「話しやすい雰囲気」は、そういう歴史があって出来上がってきたものなんですよね。
私や三木さんが入社した頃も、今の新入社員みたいに手厚い研修なんてなかったですよね?
なかったですね(笑)。
「はい、ここ配属ね。明日からよろしく!」みたいな感じで、いきなり現場にドンって出されて。もう「場数踏んでなんぼ」の世界で、もちろん失敗もたくさんしました。でも、そこで失敗した時に、上の人がすごくカバーに走ってくれるんですよ。自分の失敗を大きく受け止めてくれる上司がいたから、今までやってこれたなって。本当に人に恵まれてるなって思います。
昔の話が出ましたけど、僕も入社して最初の5、6年は、正直「仕事が楽しい」と思ったことはなかったんです。どうしても仕事に追われてる感じで。でも、ここ3、4年で会社の業務効率化の流れもあって、自分の作業をどう効率化するかをすごく考えるようになってから変わりましたね。今はもう、定時ぐらいには帰ってます。多分ここにいる誰よりも早く帰ってるんじゃないかな。
いや、私も負けてないですよ!(笑) 17時に帰るって決めて速攻帰ってますから。
ははは。でも本当、前はみんな遅くまで残ってるような雰囲気でしたけど、今は18時、19時には「あれ、みんな帰ってるやん」くらいの感じになってきてて。残業せずに早く帰って家のことができるし、プライベートとのメリハリがつき始めて、より仕事が楽しくなったかなと思います。
私も子供を2人産んで復帰してるんですけど、本当に働きやすい会社だなって思ってて。子供が熱出して「お迎え行かなきゃ!」って時も、周りがすぐ「行ってきて!」ってフォローしてくれるんです。気兼ねなく家庭のことも大事にできるのが本当にありがたいですね。この前、別の部署の男性社員も育休を取ってたし、これからは男性でもどんどん育休を取っていける会社になるんじゃないかなって期待してます。
仕事のやりがいで言うと、私はレディース部門で自分の好きなブランドを持たせてもらってるんですけど、商品が上がってきた時の感動はすごいですよ。「これ絶対私が着よう! 私が作ったんや!」ってテンション上がります。ネットや店舗で販売されてるのを見た時は、やっぱり「おおっ」てなりますね。
わかります! 僕も子供がいるんですけど、自分が作った服を子供に着せたりしてますもん。「おおっ」てなりますよね。子供が気に入ってるかどうかは分からないんですけど、単純に子供が着てくれてるだけで「作ってよかったな」って思いますし。ただ、奥さんからダメ出しされることもありますけどね(笑)。
あ、井上さんの奥様は元丸久の社員さんですもんね。それはプロ目線の厳しい意見が来そう。
そうそう、めっちゃ言われます。「なんでここの縫製、こうしたん?」とか「もっとこうしたら良かったのに」とか。でも、それも含めて面白いですよね。一番身近なユーザーの生の声が聞けるのは、この仕事ならではの楽しさだと思います。
今後の話で言うと、アパレル業界って今すごく難しいですよね。日本から「春・秋」がなくなってきてて、今まで通りの服を作っても売れない。取引先からも機能素材とかをすごく求められてて。ただ「自分の好きな服を作りたい」だけじゃやっていけないなって感じてます。環境面とか世界情勢も考えながら、コストと折り合いをつけてどう良いものを作るか。難しいけど、そこが腕の見せ所かなって。
僕は「マーケットから入る」のと「プロダクトから入る」部分の融合だと思ってて。売れるものを作るのはもちろんですけど、それ以上に「丸久でしかできないもの」を作りたいなって思ってるんです。真似して作るんじゃなくて、うちはゼロからイチを生み出せる仕組みもあるし、メンバーもいる。だからこそ、あえて高い目標を持って、「丸久だから作れた」っていうものを生み出したいですね。
そうですね。今はユニクロさんが日本のアパレル業界でトップで、世界的にもトップ争いをしている状況じゃないですか。それを見ると、正直「負けたくないな」って思いますよ。自分が手掛けた商品には自信があるので「こっちの方がいいのに!」って思うこともあります。
思う思う。
ですよね。でも、そこをどうアピールしていくか、どう知恵を出していくかが僕らの仕事だと思うので。日本だけじゃなくて世界を見ながら、丸久なりの戦い方で挑んでいきたいですね。