丸久の食品事業子会社のNaruto JapanのManaging Directorとしてバングラデシュ国内の販路開拓に貢献。現在は帰国し、管理部門に所属。
現在のNaruto JapanのManaging Directorとして、加工品の生産・販売や輸出に向けて活動をしている。
丸久の食品事業子会社のNaruto JapanのManaging Directorとしてバングラデシュ国内の販路開拓に貢献。現在は帰国し、管理部門に所属。
現在のNaruto JapanのManaging Directorとして、加工品の生産・販売や輸出に向けて活動をしている。
徳島県鳴門市。丸久の本社があるこの地は、全国的にも名高い「鳴門金時」の産地。
地域に根づいた"ものづくりのDNA"を、世界で活かす。
その思いから始まったのが、バングラデシュさつまいも栽培プロジェクトだ。
きっかけは、バングラデシュ政府からの要請。
日本の農業技術と品質管理のノウハウを現地に移転し、地域の農業発展と食料自給に貢献してほしい──。
単なる農業支援ではなく、「ビジネスを通じた国際協力」。
丸久が長年培ってきた「生産管理力」と「現場主義」を活かす、まさに"世界と向き合う"挑戦だった。
小林の4年間──異国でつくった信頼と仕組み
2020年、小林がプロジェクトを引き継いだ時、状況はまさにゼロベース。
言語も文化も違う現地で、同じくこのプロジェクトに携わっているメンバーが農家との関係構築を進め、
自らは販売ルートの構築と現地法人の組織作り・運営を進めた。
「最初は本当に手探り。畑の土から、販売先のルートまで全部一緒に作っていく感じでした」
4年間で、生産量は270トンから600〜700トンへ倍増。
現地ブランド「金時美人」の商標を取得し、販売ネットワークを自ら開拓。
さらに、ウイルスによる不作という大きな壁を、ティッシュカルチャー技術(組織培養)の導入で突破。
安定した品質生産の仕組みを、現地大学との連携で作り上げた。
「一つひとつ課題を現地の人と解いていく。その積み重ねが、信頼を生み、事業を動かす力になったと思います。」
冨田の挑戦──生産から"加工・輸出"という新たなステージへ
2024年、冨田がこのプロジェクトの新担当に就任。
異動前の仕事はアパレル営業。全くの異業種からの転身だった。
だが、バングラデシュ駐在経験を持つ彼だからこそ、現地との橋渡し役として抜擢された。
「小林さんが築いた基盤を、さらに広げていくのが自分のミッション。」
冨田が手がけるのは、加工品や輸出という新フェーズ。
冷凍焼き芋や冷凍大学芋などの加工食品を現地で製造し国内販売。また、日本への加工品輸出や、バングラデシュ国外へ生芋の輸出をする新たなチャレンジも行っている。
さらに、現地では焼き芋機を3店舗に設置して販売を展開。試食を行うなどして消費者データを収集し、商品開発やマーケティング戦略の精度を高めている。
「現地の人の"おいしい"が、日本の市場を動かす。そんなサイクルを作りたいと思っています。」
プロジェクトは、ここからが本当の勝負どころだ。
これまで築いてきた生産基盤をもとに、これからは"どう届けるか"を磨いていく段階に入った。
まずは、バングラデシュ国内での販売を着実に拡大すること。
小林が築いた販売ネットワークを土台に、冨田が新たな市場を開拓しながら「金時美人」のブランド価値をさらに高めていく。
現地の食文化や嗜好に合わせたアプローチを重ねることで、より多くの人にこの味を届けていく構想だ。
同時に、海外への輸出も本格化していく。
生産現場で培った品質管理のノウハウを活かし、世界各国の基準に応えられるクオリティで安定供給を実現。
輸出先の国や地域のニーズに合わせた品種・加工・パッケージ展開を進めながら、"バングラデシュ発のブランド"としての新たな市場を開拓している。
さらに、現地では加工食品の開発・販売にも挑戦している。
冷凍大学芋や焼き芋といった加工品は、単なる商品の拡張ではなく、さつまいものブランド価値を高め、新しい食文化を現地に根づかせるための挑戦だ。
生鮮作物としての認知が強いバングラデシュで、「加工して食べる」という新しいスタイルを浸透させるのは簡単ではない。
それでも、現地の生活に寄り添いながら、少しずつ"新しいおいしさ"を提案していく。
その積み重ねこそが、ブランドの未来を育てる原動力になっている。
生産から販売へ。販売から文化へ。
バングラデシュの畑で育ったさつまいもが、地域の暮らしと世界の食卓をつなぐ。
このプロジェクトは、国境を越えて価値を循環させる新しいステージに進もうとしている。